子爵叙任

「あら、お仕事が終わったんでしょう。顔を見ればわかるのよ。」ミュリネーがラムの入ったグラスを差し出しながら微笑んでいる。
「ああ、いつものとおりヴェネツィアの冒険ギルドまで報告を頼むよ。」
「分かったわ。ヴェネツィアに行く船に預けておくわ。それで、これからどうするの?」
「あそこのギルドの仲介依頼人に聞いてみるか。」酒場の入口近くに立っている男を振り返る。
 ミュリネーが彼のほうを見やったが、その男は肩をすくめたようだ。「どうやら、ギルドからの新しい依頼はなさそうよ。」
 ふうむ。「それじゃ、ここで飲み明かすかな?」
「ほんと?」さすがミュリネーは言葉では嬉しそうにしているが、表情は変わってない。
「いや、インドの沈没船の地図を発見したんだ。それにイングランドがカリカットを狙っているらしい。久々にインドへ行くのもいいだろう。」
「イングランド海軍と戦うの?大丈夫なの?」
 ミュリネーは心配そうに隣にいる相棒を見やる。隣にいるのはイングランド国籍のアルフレッド船長だ。もう一緒に艦隊を組むようになって4年近くなる。アルフレッドは聞こえない振りをしつつ、マスターのフルコースを堪能しているようだ。まぁ、問題があれば…その時はその時だ。

 そして一週間後、私はカリカット市長バイレの前で指令を受けていた。最近イングランドは元気がなく、ハンブルグをネーデルランドに取られ、インドのセイロンも我がポルトガルが優勢になっている。ロンドンでは大型の商会が一つ潰れているようだ。それでも今回はヴェネツィアとあのオスマントルコと連合を組んでカリカットを攻めてきた。オスマントルコとまで組むとはなりふり構ってられないのだろうか。相棒のアルフレッドは知らん振りを決め込んでいるようだが…。
 今回の防衛線は、ディブからセイロンまでのインド西岸だ。我々の艦隊はカリカットから北側の海域を主に防衛線を張ることにした。
 カリカットで即席の艦隊を編成したのだが、機動力を活かしたヒット&アウェイの作戦が上手く行き、ほとんど沈められることもなかった。しかし、敵は数も多く、前半から中盤にかけてはこちらが優位にたっていたものの、後半は敵が盛り返してきてなんとか耐え忍んだ形となった。

 海戦終了後、市長バイレのところへ報告に行ったところ、今回の戦いぶりが評価され本国にて受勲を受けられることになった。ディエゴガルシア島付近でのサルベージ、マダガスカルを経由し、サントメ付近でのサルベージを経てリスボンへ帰国した私をブラガンサ公爵は待っていた。

 港に着くなり王宮への呼び出しの連絡がやってきた。身なりだけは即席で整え商会による暇もなく、王宮に参上した私に公爵は、子爵を叙任された。
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安全海域

 最近は危険海域が、安全海域になってきている。冒険家の私にとっては喜ばしいことだが、気が緩んではいけない。

 メリダ沖でもすんでのところでの回避だったし、イスタンブール沖でも某自称皇帝に追いかけられた。昨日はケープへ強行突入した(これもなぜか某自称皇帝が封鎖してた)。さきほどもコチン前で危機一髪。こちらの船足の速さでなんとかなったが、いつでも上手くいくとは限らない。本来なら、君子危うきに近寄らずだ。安全海域の恩恵は受けつつも、船員の緊張感も保ちつつ、無事な航海を続けていこう。

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オスマンの脅威

 スエズ運河の建設が始まった。博物学者となった私も、ブラガンサ公爵の元に参上し勅命を賜った。が、元来の冒険好きのため、地中海での冒険にいそしんでしまい、ナイル川や黒海、ヴェネツィアを行き来することに・・・。

 そろそろイベリア半島に戻ろうと思った矢先、アテネのギルドでこんな依頼が・・・。久々にアフリカに向けて出航だ。

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Um Feliz ano novo.

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 新しい年を迎えて、今年の目標をどうするか。インカ帝国の探索も一段落したところである。
 なにやら、昨年よりオスマン・トルコの動きが活発になっているようだ。噂ではヨーロッパへの本格的な侵攻が計画されているという。冒険家である私にもいざというときには、出番が来るかもしれないということだ。
 そこで戦闘用の軍艦を造船しようと考えているのだが、それには先立つものが必要だ。相棒のアルフレッドと共に、にわか商人としてインドや南米の名産品をヨーロッパへ運び込むこととしよう。そのときに間に合えばよいのだが…。

 新年早々、ヨーロッパ各国の港を巡った後、私たちはインドへ出航した。

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クリスマス

 クリスマスツリーと雪だるまを飾って、部屋の模様替え。

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 それにしても、ギャンブルは難しい……。

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